(更新日:2007年9月6日)

フルモデルチェンジして6月に発売なったメルセデスの新型Cクラス(W204)。BMWをかなり意識して、スポーティさを強調したということでも話題になっている。

詳細はみなさんも先刻ご承知だろうが、今回はエレガンスとアバンギャルドという仕様の2本立て。前者はウッドパネルなどで優雅な雰囲気に、後者はアルミなどをインテリアにも使用してスポーティに仕立ててある。さらにフロントグリルを変えるまで2車の差異性を強調したのも特徴だ。

ヘッドランプをはじめ、全体のデザインテイストは、新世代のメルセデスデザインの方向性を表している。シュトゥットガルトの本部が音頭をとりながら、ロサンジェルスや日本のデザインスタジオが協力して、世界に通用するデザインを作りあげた、とされる。

エンジンは、2リッター4気筒+スーパーチャージャーと、2.5リッターV6を、エレガンス、アバンギャルドともに搭載。さらに3リッターV6は、アバンギャルドSというAMGルックの最もスポーティなモデル専用に用意している。

走行条件で、乗り心地やハンドルの切れ方が変わる「アジリティコントロール」などの採用で、このセグメントで最強の1台、3シリーズの牙城に迫るというのがメルセデスの意図ともいうけれど、たしかに走らせてみると楽しい。

小型メルセデスの性格づけとしては、乗って楽しいというのは、ひとつの方向性として納得がゆく。サイズも少し大きくなって、日本の家庭にはオールマイティな1台だ。C200コンプレッサーが450万円からというのも、高いけれど、なんとか買える範囲の価格設定だ。

ジャーナリスト仲間と話していると、「メルセデスの美点って、どこまでも疲れず走れる快適性と安心感、それに使い勝手だよね」という点で意見が一致する。

買い換え派はエレガンスのグリルを選んで、初めてメルセデスを買うひとはアバンギャルドの(スリーポインテッドスターが大きな)グリルを選ぶ、と輸入元ではしていたけれど、実際フタを開けてみると、アバンギャルド6割だそう。メルセデスは憧れともいうが、ほかのクルマも体験したひとが何台も乗り換える、そういう説得力をもった究極の製品だと、今回も思った。