(更新日:2007年8月1日)

未発売ながら、スポーツカー好きのあいだで話題になっているのが、マセラティのニューモデル、グラントゥーリズモだ。4.2リッターV8を搭載する後輪駆動車で、4シーター。位置づけとしては、グランスポーツとクワトロポルテの中間になる。価格は「1500から1600万円」とインポーターではしている。正式発売は10月の東京モーターショーの時期になるみこみという。

そのグラントゥーリズモの国際試乗会がさきごろイタリアで開かれた。場所はオーストリア国境に近いボルツァーノというリゾート。スキーで知られるドロミテのふもとである。その周辺の曲がった道が試乗コースである。

乗った印象は、405馬力のエンジンは低回転域でのトルクがたっぷりある扱いやすい設定で、しかもハンドルを切ったときの感覚はフェラーリほど鋭くない。「毎日使えるクルマ」とマセラティが言うとおりで、乗り心地もいいし、静粛性も高い。BMWのM6あたりをライバルと考えているようだ。

スタイリングは、フェンダーが大胆に盛り上がったメリハリのあるもので、フロントグリルは1950年代のスポーツカー、A6GCSを意識したと説明されるが、いずれにしても大きく、力強く、印象に残るデザインだ。全長が5メートル近く、存在感がある。

スタイリングをして「アストン的なところもある」と、日本での発表会の会場でつぶやいているひとがいたが、操縦感覚はもっとマイルドで、ポルシェ、あるいはSLの対抗馬として考えてもいいかもしれない。ジャガーのXKRよりは、こちらのほうがスポーツカー的だ。

インテリアは革がたっぷり使われていて、魅力的な空間。リアには大人が乗れるスペースが確保されているのも嬉しいものである。